問い返し発問とは、子どもが発した発言やつぶやき、動作、記述などをいったん受け止め、その「意味」「根拠」「意図」「よさ」をさらに深めるために、教師が問いを投げ返す(返し技として用いる)発問のことです。
- 特徴
- 子どもの発言をフラットに聞き取り、「なるほど」と受け止めたうえで、次の思考へとつなげる役割を担う
- 教師主導ではなく、子ども自身が自分の考えをさらに深く掘り下げるきっかけをつくる補助的な発問である note.com
- 「それはどういうこと?」「どうしてそう考えたの?」「それはつまり〇〇ということかな?」など、具体的・多角的な問い返しを行うことで、子どもの思考を可視化し、拡張する ginowan-okn.ed.jp
- 効果
- 受容感の醸成
子どもは「先生が自分の言葉をちゃんと聞いてくれている」と感じ、発言に対する安心感が生まれる。 - 思考の深化
初期の答え(表面的理解)から、根拠や背景を説明する段階へと導き、論理的・多面的な思考を促す。 - 学びの主体化
教師が説明するのではなく、子ども自身が考えを言語化するプロセスを繰り返すことで、主体的に学ぶ姿勢を育む。
- 受容感の醸成
- 具体例 子どもの発言問い返し発問「この形は三角形です。」「三角形ってどんな形のことを言うのかな?」「この文章は面白かった。」「面白いと感じたのは、どの部分からかな?」「こうやれば速くなる。」「どうすれば速くなるのか、方法を教えてくれる?」
問い返し発問を意識して授業に取り入れることで、子どもの考えを引き出し、深い学びへとつなげることができます。

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